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2020年2月26日



IFRS第17号が主要業績評価指標(KPI)に与える影響 

IFRS第 17号に移行する保険会社が意識すべきポイント

 

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IFRS第17号*は保険会社の財務報告に根本的な変化をもたらそうとしていますが、再保険会計に関するこれまでの問題が解決された今、現在は重要業績評価指標(KPI)の今後の行方に注目が集まっています。
本レポートは、格付機関・投資銀行・監査法人それぞれのアナリストの見解をまとめたものであり、保険会社が財務の健全性と業績を効果的に報告する際の参考としていただけることでしょう。


主な調査結果:

  • その要件は複雑であるものの、IFRS第17号は保険業界の財務報告を大きく改善するものと、アナリストは考えています。 
  •  格付機関が保険会社の格付基準を決定する方法に対して、IFRS第17号が即座に影響を与える可能性は低いでしょう。
  • 新規ビジネスの引受についてのボリュームベースの指標は、アナリストにとって依然として価値があります。
  • 財務レバレッジ指標はIFRS第17号の影響を受けると予想されており、アナリストは代わりとなる指標をより重要視する可能性があります。
  • IFRS第17号への移行が株式資本残高に与える影響により、自己資本利益率(ROE)に歪みが生じる可能性があるでしょう。この期間中は,規制資本の開示がアナリストにとって役立ちます。
  • 再保険プログラムの有効性を測定する上で、新しいKPIがますます重要になるでしょう。しかし現時点では、それらのKPIが何になるかは明確ではありません。

*IFRS第17号は現行のIFRS第4号に替わるものとして、2017年5月に国際会計基準審議会(IASB)によって公表された保険契約会計基準です。本来は2022年1月1日より施行される予定でしたが、1年間延期されることが2018年11月に発表されました。

 
ぜひレポート(英文)をダウンロードしてお読みください。